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004.jpg 近年、「日光によって皮膚癌のリスクが高まる」というマスコミ報道が蔓延しています。そのため、特に日本女性の間に、日傘に帽子、長袖に手袋を身に付けて完全防備する姿が多くなりました。ところで日光の紫外線は本当に有害なのでしょうか?
日光の紫外線は、一方的に有害とはいえません。
日光の生理作用と、ビタミンDの研究で有名な、アメリカ・ボストン大学医学部のマイケル・ホリック博士(Dr.Michael Holick:内分泌学、皮膚学、生理学、生体学教授)の研究によると「全身をベールで覆って生活しているアラブ女性は、皮膚が日光を浴びないために、体内のビタミンDが慢性的に不足していて、骨軟化症や骨粗しょう症を引き起こす人が非常に多い。また、ビタミンDの不足は、タイプ1の糖尿病や、結腸ガン、乳ガン、前立腺ガン、子宮ガンなどの発病の確立を高くしている」と、指摘しています。
 また、日光の紫外線には皮膚の免疫能力を維持させる働きがあります。日傘やサンスクリーン剤で日光の紫外線を避け続けていると、免疫力が低下するばかりか、免疫システムが異常を起こして、アトピー性皮膚炎や花粉症にかかりやすい体質になります。
 さらにまた、日光を浴びない生活を続けていると、正常なボデイリズムが刻めなくなり、ウツ症にかかりやすくなります。
今、多くの日本女性は、さまざまなもので全身を覆い、紫外線から身を隠していますが、果たしてそれが本当に健康的なライフスタイルといえるのでしょうか。
現代日本人の気力の無さ、体力の低さは、日光(紫外線)を避けていることが原因の一つなのです。


●日光のホルモン・ビタミンD
ビタミンDは、皮膚が太陽の紫外線のエネルギーを吸収することで生成されます。
ビタミンDは、ビタミンの一つと思われていますが、生理学的にはホルモンの働きをしています。そのため、サンシャインホルモンと呼ばれています。一人の人が必要とするビタミンDの80〜100%は、日光を浴びることから得られると考えられています。
食品中では、タラ、サメ、マグロなどの魚油の中にもビタミンDが含まれていますが、それらから、ビタミンDの必要量を得るためには、週に3〜4回は食べなければなりません。
近年、マスコミによる「日光によって皮膚癌のリスクが高まる」という報道が、人々を太陽から遠ざけるように仕向けてきました。その結果、多くの人々がビタミンDの不足におちいっています。


●紫外線とビタミンD、カルシウムの関係
カルシウムは、骨格を形成する材料であるとともに、細胞の生命活動、筋肉の収縮、神経の伝達、脳の機能維持など、人体の生命に欠かせない重要な役割を果たしています。
海中で生息する脊椎動物は、カルシウムをたくさん含んだ海水を利用してきました。その後、進化の過程で地上に上がった生物は、海水のカルシウムが得られなくなったために、カルシウムの吸収を助けるビタミンDを皮膚で合成するようになりました。
それ以来、3臆年以上にわたって、生物はカルシウムの吸収のために、日光の紫外線のエネルギーを利用してビタミンDを生体内で作ってきました。


●ビタミンDの働き
ビタミンDは、カルシウムの代謝を調節する役目をしており、同時に、リン酸塩の代謝を調節しています。
ビタミンDは、腸管でカルシウムが吸収されるのに欠かせない物質です。また血液中では、骨の形成(化骨作用)に必要なリン酸カルシウムの形成を促がしています。
ビタミンDは、肝臓においてカルシウム結合蛋白の合成を促進させて、骨組織にカルシウムを沈着させる助けをします。
ビタミンDは、細胞の育成のコントロール、筋肉の機能、神経の伝達機能、心臓・血管、そして免疫にも影響を与えています。


●ビタミンDの欠乏症
ビタミンDが不足すると、カルシウムとリン酸塩の吸収が阻害されて、骨の形成(化骨作用)が低下します。
その結果、子供には「クル病」を、大人には「骨軟化症」「骨粗しょう症」を引き起こします。
重病のクル病では、乳歯、永久歯ともに欠損し、筋肉組織や結合組織、靭帯系までもが犯されてしまいます。
ビタミンDが不足すると、「タイプ1の糖尿病」になる可能性が高くなります。
ビタミンDが不足すると、結腸ガン、乳ガン、前立腺ガン、子宮ガンなどの発病の確立が高くなります。


●紫外線が皮膚の免疫機能を維持する
からだには、外敵から身を守るために、さまざまな形で免疫システムが張りめぐらされています。からだを外側で守っているのが「皮膚」です。皮膚は、暑さ・寒さや、細胞の乾燥、寄生虫や有害菌の侵入などから、生体を守るための、からだの中で一番大きな免疫器官なのです。
からだの免疫機能は、身近に「敵」がいることによって成り立っています。からだの仕組みには、必要が無いと思った機能を消していく特性があります。常に免疫の防衛体制がなければ、いざという時に身を守ることができません。そこで「敵」を利用しながら、免疫システムを維持している…というわけです。
例えば、体内で一番重要な免疫システムは、食物成分の吸収口である「小腸」に張りめぐらされていますが、その免疫機能は腸内細菌という「敵」の存在によって維持されています。腸内細菌の生息数の少ない人は、免疫能力が低いために感染症にかかりやすく、また、免疫の異常反応による花粉症やアトピー性皮膚炎にかかりやすくなります。
それと同様に、皮膚の免疫機能は紫外線のエネルギーを浴びることによって、維持されています。したがって、適度に紫外線のエネルギーを浴びて、皮膚の抵抗力を維持しておくことが必要なのです。


●アトピー性皮膚炎と紫外線療法
ドイツを始めとするヨーロッパでは、アトピー性皮膚炎の治療に、紫外線療法が用いられています。もちろん、皮膚炎の状態によって、ステロイド剤治療や保湿剤治療が併用されています。
 紫外線治療は、患部に紫外線B波の中の、一部の波長領域の光線を照射するもので、小さな炎症には小型の照射器を使用し、全身の炎症には全身用の大型の照射器を使用しています。
 紫外線がアトピー性皮膚炎に及ぼす効能の一つは、紫外線のエネルギーが、本来、皮膚が持っている免疫機能を再生させることです。また、紫外線を浴びると皮膚の角質が肥厚するため、皮膚が強くなります。紫外線には殺菌力があるので、炎症に寄生する細菌を殺して、炎症の進行を防ぐ働きもします。
 紫外線治療には、トメサ療法のように、塩水のプールに入ってから紫外線を照射する場合もあります。塩水には紫外線に対する皮膚の感受性を高める作用があります。夏に海水浴したら、アトピー性皮膚炎が治った、という話をよく聞きますが、これはトメサ療法と同じ理屈なのです。

 

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