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●太陽とボデイリズム
 人間の体にはボデイリズムという、一定のリズムがあります。朝目覚めて、夜眠るのは、日の出から日没までの太陽の日周リズムに影響されてできたリズムです。そのリズムには、光の強さ、光のスペクトルも関わっています。生体活動の中で、食物の摂取、水分の消費、体温、ホルモン分泌、排卵、その他の多くの基本機能が、日照リズムの影響下にあります。

 

●光の強さが自律神経を切り替える
 太陽光線は自律神経のリズムにも関わっています。自律神経は交感神経と副交感神経の2つの機能に分かれ、体の器官や生命機能をコントロールしています。交感神経は体を活動させる役目を、副交感神経は体を休ませたり、睡眠に誘う役目をしています。
 光線の刺激は、目と皮膚の神経終末から脳に伝わり、脳で生理学的、生化学的な反応が引き出されます。強い光が脳を刺激すると、神経伝達物質のセロトニンが分泌されて、自律神経が交感神経に切り替わり、意識と体が活動方向に導かれます。逆に、光が弱まるとメラトニン(睡眠誘導物質)が分泌されて、自律神経は副交感神経に切り替わり、意識と体は睡眠に導かれます。

 

●ウツ病と光線療法
 このところ、日本でも軽度ウツ症候群や、季節性ウツ病(SAD)が増加しています。
SADは、冬になると起きる症状ですが、それは太陽光線の減少によって起きやすくなります。体が浴びる光線量が多いと、意識と体を高揚させるセロトニン(ホルモン)がたくさん分泌されますが、太陽光線の量が減少すると、セロトニンの分泌量が減少して、逆に、意識と体を休養モードに切り替えるメラトニンの生成量が多くなります。そのため、気力が低下し、脳と体は半民状態になります。そうした状態を繰り返していると、ボデイリズムが正常に刻めなくなり、ウツ病になっていきます。
 ヨーロッパやアメリカでは、ウツ病の治療に光線療法が利用されています。一日の中で、ボデイリズムが高くなっていく時間帯(朝と夕方)に、強い光線を30分〜1時間づつ浴びることで、セロトニンの分泌量を高めて、ボデイリズムを再生させようというものです。
サンベッドの光線を浴びた多くの人々が「気持ちがスッキリして、元気回復…」と答えるのは、セロトニンの分泌が高まったことによります。

 

●時差ボケを光線浴で治す
 国際線のパイロットなどが「時差ぼけ」を治す方法の一つとして、サンベッドの光線を浴びています。サンベッドの光線には、晴れた日の昼頃と同じだけの明るさがあります。現地の昼の時間帯に強い光線を浴びると、セロトニンの分泌が高まり、体内時計が現地の昼時間にリセットされます。
昼間のセロトニンの分泌量が多いと、それに比例して夜のメラトニンの分泌量が多くなるので、ぐっすり眠ることができます。

 

●光線浴で不眠症を改善
 寝つきが悪い、夜中に目が覚める、眠りが浅い…などの、睡眠不良を訴える人が多くなっています。とくに更年期世代や中高年世代に増えていますが、これもまた、ボデイリズムの狂いによって起きる現象です。
 ヨーロッパやアメリカの中高年世代は、昼の日光浴や、ゴルフなどのアウトドアスポーツで太陽を浴びて、睡眠不良を防いでいます。
 日光浴の習慣が無くなった日本ですが、最近、睡眠不良の改善のために、1日2回、光線を浴びる治療法が、幾つかの国立大学付属病院で実施されています。  
 日本では、不眠症の治療に、睡眠薬の処方が大半ですが、睡眠薬ではボデイリズムは改善できません。また、睡眠薬が無ければ寝付けなくなる、睡眠薬依存症に落ち込ませてしまう恐れがあります。